看護師・准看護師の仕事内容
看護師・准看護師はケガや病気をした人や妊産婦の療養上の世話をしたり、診療の補助をしたりするのが主な仕事です。
看護師の資格は、看護系大学や専門学校で3年以上学習をして、国家試験に合格することで得られます。
准看護師になるには、准看護師学校養成所で2年以上学習し、都道府県が行う試験に合格しなければいけません。
結婚や出産を機に退職する人が多いことから、最近では託児所の整備や時短勤務の導入などを積極的に行う職場も見られるようになりました。
慢性的に数が不足しているので、需要が高い職業といえるでしょう。
ケガや病気を抱えていた患者が治療や看護を通して元気になったり、笑顔を見せてくれたりすることに、大きなやりがいを感じられる職業です。
看護師・准看護師に関するデータ
平均給与・ボーナス
看護師
令和2年賃金構造基本統計調査を基にディップ株式会社が作成
令和2年賃金構造基本統計調査を基にディップ株式会社が作成
准看護師
令和2年賃金構造基本統計調査を基にディップ株式会社が作成
令和2年賃金構造基本統計調査を基にディップ株式会社が作成
平均勤続年数
看護師
令和2年賃金構造基本統計調査を基にディップ株式会社が作成
准看護師
令和2年賃金構造基本統計調査を基にディップ株式会社が作成
男女比
看護師
令和2年賃金構造基本統計調査を基にディップ株式会社が作成
准看護師
令和2年賃金構造基本統計調査を基にディップ株式会社が作成
各年齢層の割合
看護師
「衛生行政報告例」(厚生労働省大臣官房統計情報部)を基にディップ株式会社が作成
准看護師
「衛生行政報告例」(厚生労働省大臣官房統計情報部)を基にディップ株式会社が作成
勤務実態(平均労働時間・残業時間・休日数)
平均労働時間
1週間の平均労働時間は38.9時間、つまり1日あたり約7.8時間勤務です。
1週間あたりの所定労働時間を40時間とした人が38.9%と最も多いことから、ほとんどの人は1週間に40時間、1ヶ月あたり160時間勤務をしていることがわかります。
残業を含めたトータルの勤務時間を見ると、入院設備のある病院勤務では勤務時間が長めです。
勤務時間帯は勤務先によって異なります。入院設備のある医療機関や入所型の介護施設などに勤務の場合は交代制勤務が適用され、看護師・准看護師にも夜勤が求められるのが一般的です。外来のみの医療機関やデイサービスなどに勤務の場合、夜勤はありません。
残業時間
1ヶ月あたりの平均残業時間は5.2時間です。
統計上での残業時間は多くありません。しかし、勤務開始時間前の仕事を残業としてカウントしていなかったり、定時を過ぎたあとにサービス残業をしていたりするケースもあります。そのため、一概に残業時間が少ないとはいえないでしょう。
休日数
年間休日数の平均は118日です。
4週に8日、または1週に2日の週休2日制を採用している職場が全体の72.7%を占めています。多くの職場で週休2日が確保されているため、プライベートの時間も大切にできるでしょう。
勤務先施設の種別割合
看護師
「看護職員の現状と推移」(厚生労働省)を基にディップ株式会社が作成
准看護師
「看護職員の現状と推移」(厚生労働省)を基にディップ株式会社が作成
転職回数・離職理由
離職経験がある看護師や准看護師の主な離職理由は次の通りです。
2位:結婚 17.7%
3位:他施設への興味 15.1%
出産や育児、結婚といった生活スタイルの変化をきっかけとして、離職する人が多いことがわかります。
看護師/准看護師の求人倍率
※職種全体の求人倍率はパート含む
「一般職業紹介状況(職業安定業務統計)」(e-Stat)を基にディップ株式会社が作成
「一般職業紹介状況(令和元年12月分及び令和元年分)」を基にディップ株式会社が作成
看護師・保健師・助産師の求人倍率を見てください。平成27年から令和元年にかけて有効求人倍率は減少していますが、令和元年時点でも有効求人倍率2.46倍をキープしています。
令和元年における職業全体の求人倍率が1.6倍のため、高い水準で転職をしやすい状況であるといえるでしょう。
転職者の声
30代 女性 経験10年
大変なことや辛いこともたくさんあるし、責任感の重さもありますが、患者さんからの「ありがとう」といった感謝の言葉や笑顔がとても嬉しく、やりがいを感じます。
中でも、ケアを続けていくうちに、話すことができない方といろいろな手段でコミュニケーションがとれるようになった出来事は忘れられません。
20代 女性 経験3年
日々さまざまな疾患や症状、患者さんの体調や気分、性格に合わせたケアや関わりが必要で、仕事終わりには頭も体もヘトヘトになる大変な仕事だと思います。
ただ、患者さんが回復していく姿や笑顔を見せてくれた時の感動はひとしおです。回復だけでなく最期を見守ることもありますが、いかに悔いのない、安らかな時間を過ごせるようお手伝いできるか、大変ながらも人と人の密接な関わりを経験できる貴重なお仕事だと考えています。
20代 女性 経験9年
患者さんの命が助かったときはやりがいを感じます。そのためには知識や経験が必要で日々の努力は大変です。
業務量が多いときもあり、業務をこなすことに追われる日々もありますが、1日の仕事終わりには達成感があります。
キャリアパターン
看護師のキャリアパターン
看護師としてキャリアを積み上げていく場合、自分の中で何を重視するのかを明確にすることが大切です。
たとえば、専門性を重視するのであれば、認定看護師や専門看護師などの資格取得がいいでしょう。
認定看護師とは、救急看護や緩和ケア、訪問看護など全部で21分野において、水準の高い看護ケアができると認められた看護師を指します。
専門看護師は、複雑な問題を抱える個人や家族に対して、質の高い看護ケアを提供する看護師のことです。
認定看護師は患者へのケアを目的としていますが、専門看護師は患者とその家族にトータルケアをするのが特徴です。がん看護や精神看護など、全部で13分野があります。
一人ひとりの患者と向き合いたいなら、訪問看護師という選択があります。
また、マネジメント業務に興味があるなら、職場内での昇進を目指し、主任や看護師長を目指すのもおすすめです。
日本国内にとどまらず、海外で活躍するという選択肢もあります。国際看護師になることで、海外の病院で勤務することができるうえ、世界で働く看護師の社会的・経済的地位の向上に寄与できます。海外旅行が好きな人の場合、自分が興味を持った国の文化の中で働き、異文化を肌で感じることができる点もメリットではないでしょうか。
看護師はさまざまなフィールドの中から、目指すキャリアや自分に合った働き方を選んで活躍できる職業です。
准看護師のキャリアパターン
残念ながら、准看護師は管理職にはなれません。また、収入も正看護師より低く設定されています。そのため、准看護師からキャリアアップを目指すのであれば、正看護師の資格取得をおすすめします。
准看護師として働いていく中で正看護師に興味を持ち、資格を取っている人は実際にいます。
資格を取得するためには専門の養成施設を卒業しなければいけません。養成施設を卒業することで、正看護師の受験資格を得られます。全日制や定時制、通信制と3タイプあるため、受験要件や生活状況に合わせて選ぶといいでしょう。
将来にわたって看護職を続けていくのであれば、正看護師へのキャリアチェンジが望まれます。
看護師・准看護師の
お仕事一覧
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