美容師が就職活動や転職活動で作成する履歴書には、顔写真が必要です。履歴書の写真は、採用担当者が応募者の顔や雰囲気を知る大切な要素の一つです。そのため、たとえ履歴書に記入する文字や内容が丁寧でしっかりと考えられていても、適当な写真を貼ってしまうと採用担当者にはマイナスな印象を与えてしまいかねません。
美容師の履歴書に貼付する写真は、合否を決定づける重要なアイテムです。本記事では、どのような写真がふさわしいのか、また写真を用意する際のコツをご紹介します。
美容師の採用試験と履歴書写真の関係
履歴書の写真スペースに、どのような顔写真を貼るかは大切です。採用試験と履歴書の写真の関係性を見ていきましょう。
美容師選考で送る履歴書の写真が重要な理由
美容師は、お客さまのヘアスタイルやファッションスタイルが美しくなるように提案するのが仕事です。お客さまから、顔やファッションなどを見られることが多いため、採用担当者は美容師の顔写真で、最低限のヘアスタイルや服装、メイクができているかをチェックしています。
例えば、「ヘアスタイルがいい加減」「メイクが就職活動や転職活動にふさわしくない」「服装がカジュアルすぎる」など、状況にミスマッチな印象では採用選考に大きく影響しかねません。そのため、一般の就職・転職活動で用意する写真よりも、美容師にふさわしい顔写真で挑む必要があります。
履歴書に貼付するのは顔写真が基本
美容師の履歴書に貼る写真は、一般的な履歴書と同じようにバストアップの顔写真が基本です。顔写真を撮影するときは、ヘアスタイルやメイクアップ、服装だけでなく顔の表情や写真全体のバランスも意識しましょう。
全身写真も必要なサロンがある?
応募先の美容室によっては、履歴書に貼付する顔写真とは別で、全身写真が求められる場合があります。一般的な企業の就職活動や転職活動で全身写真を提出するケースは、ほとんどありません。しかし、サロンによっては全身写真が必要になるケースもあるため、提出の有無を確認しましょう。
顔写真の撮り方・選び方
履歴書にふさわしい顔写真を用意しておけば、就職活動や転職活動で提出が必要な場合に、役立ちます。用意する顔写真は、どのようなポイントに気を付ければいいのでしょうか。
顔写真はプロに依頼しよう
顔写真は、証明写真ボックスなどを使用して自分で撮影するよりも、写真館やカメラマンなどのプロに依頼するのがおすすめです。プロは、就職活動や転職活動のための顔写真を何枚も撮影しています。そのため、履歴書に貼付して採用側にアピールできるポイントを熟知しているため、依頼者の魅力を引き出す1枚に仕上げてもらえるでしょう。
画質や鮮明度などはもちろん、撮影時にヘアスタイルやメイク、身だしなみや表情などのアドバイスもしてくれるため、安心です。プロが撮影するスタジオに依頼することで、第一印象の好感度をアップさせる枚を撮影してもらえます。自撮りでは、何度撮影しても思うような枚ができなくても、プロに頼めば短時間で質の良いものを撮影してくれるでしょう。
どのような顔写真を選べばいい?
自分で写真を用意する場合でも、スナップ写真を切り抜いたり、就職活動や転職活動のためのファッションやメイクでなくプライベート感の強い写真を使ったりするのは避けましょう。服装や身だしなみに迷う場合は、スーツ着用でリクルート向けのメイクをして撮影するのがおすすめです。写真全体のバランスが良く明るいものを選びます。
なお、美容師の履歴書では、ファッションセンスをアピールできるため、私服の顔写真を使う場合も少なくありません。応募先の美容室の営業スタイルに合わせて、清潔感があり身だしなみの整った顔写真を用意してください。
貼付するときの注意点
顔写真を切るときは、切った断面が目立たないように、定規とカッターを使用するときれいに切り取ることができます。ハサミを使うときは、ずれないよう丁寧に切り取りましょう。履歴書に貼付するときは、ノリがはみ出ないように注意します。履歴書によっては、貼付用シールがついているため、上下左右が貼付箇所の枠線からずれないように慎重に貼りましょう。
もし、顔写真の表面に汚れがあったり、切り口がいびつであったりする場合は、きれいなものに差し替えます。顔写真を履歴書に貼付するときは、記入欄の下書きと清書を済ませてからがおすすめです。万が一、写真の貼り方がうまくいかない場合でも、貼り直しやすくなります。
全身写真の撮り方・選び方
美容室によっては、顔写真だけでなく全身写真が書類選考の材料の一つとなります。提出を求められる美容室の場合は、日頃のファッションセンスや身だしなみを伝えられる写真を用意しておきましょう。
全身写真でチェックされるポイントとは?
応募先の美容室側が全身写真で主にチェックしたいのは、応募者のスタイル(体型)やファッションセンス、コーディネート力です。美容師は、ヘアスタイルやファッションコーディネートの面でお客様に提案する仕事です。そのため、体型も含めてお客様が注目するレベルのスタイルが望ましいことは言うまでもありません。
面接では「ファッションセンスのレベルはどうか」「極端な体型をしていないか」などのチェックをしています。全身写真を撮影するコツは、以下のような点です。
【全身写真を撮影する2つのコツ】
- ファッションセンスが1枚の写真でわかる
- 自分の雰囲気が伝わるような写真
服装や身だしなみは、面接時に採用担当者が直接チェックできます。しかし、書類選考時点の履歴書の写真でも第一印象は重要になるため、目に留まるような写真を選定しましょう。
写真館やカメラマンに撮ってもらおう
全身写真は、スマートフォンでも撮影できます。タイマー機能や家族や友人に手伝ってもらえば、自宅でファッションコーディネートをして、メイクや身だしなみを整えることで、すぐに用意できるでしょう。ただし、魅力的な写真のためにはプロに依頼するのがおすすめです。
街の写真館やカメラマンなら、自分でスマートフォンやカメラで自撮りするより、表情の作り方やトータルバランスを含めて質の高い全身写真の撮影が期待できます。
全身写真の服装選びのポイント
全身写真を用意するときは、採用されて実際に美容室で働き始めたときに、お客様の前に立つのにふさわしい服装や身だしなみであるかをイメージしながら撮影しましょう。そのため、面接時に私服OKの美容室を訪れるのと同じような服装や身だしなみがおすすめです。
パーカーやジャケット、スカートやパンツスタイルなど、適度にカジュアルなスタイルがふさわしいでしょう。そのままのスタイルで美容室にスタッフとして働けるかをイメージして選ぶようにします。もし、全身写真の服装選びで迷った場合は、応募先の美容室や東京の有名店の公式ホームページやブログ、SNSにアップされているスタッフの写真で、ファッションコーディネートをチェックしてみましょう。
応募先の雰囲気にマッチしたファッションスタイルやヘアスタイルを取り入れて全身写真を撮影すれば、ファッションセンスを感じられる写真に仕上がるはずです。
まとめ
採用担当者の第一印象は、応募者が提出する履歴書の写真で大きく左右します。美容室によっては、履歴書の顔写真だけでなく、全身写真が必要になるところも少なくありません。全身写真が必要になる場合は、美容師の職業柄、ファッションセンスまでチェックされる可能性があります。
美容室への就職活動や転職活動では、コーディネートに注意したり、写真撮影をプロへ依頼したりするなどして、魅力的な写真を用意することが大切です。
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