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美容師の年収や給料はどのくらい?手取り平均年収や初任給について解説!1,000万円はいける?

  • お金・法律・制度

目次


「美容師の年収はどのぐらいなのか?」と気になっている方は多いのではないでしょうか。

美容師の平均年収は300~310万円ほどと、ほかの職種に比べると低めです。しかしキャリアや給与体系によっても大きく年収は異なります。経験を積み、技術が向上すればどんどん年収が上がっていく可能性もあります。

この記事では、美容師の年収や、少しでも年収を上げる方法を解説します。「独立して年収1,000万円を目指すことは可能なのか?」についても触れているため、ぜひ最後までご覧ください。


美容師の平均年収・給与


美容師の平均年収・給与の写真

美容師の平均年収について紹介します。必ずこの金額になるわけではないため、一つの目安ととらえておきましょう。


1.美容師の平均年収

厚生労働省の調査によると、令和2年の理容師・美容師の年収は322.1万円です。

厚生労働省から発表されている平成29年版「賃金構造基本統計調査」のデータをもとに平均年収額を計算しています。

また、令和2年度の民間給与実態統計調査結果によると、美容師の平均年収は約313万円のようです。

参考:国税庁「民間給与実態統計調査」


2. 美容師(アシスタント)の初任給・年収

アシスタントの初任給は20万円ほどで、単純計算すると年収は約300万円です。

美容師免許を取得しても、すぐにお客様への施術はできません。最初はシャンプーや掃除、スタイリストのサポートなどを行ないます。見習い期間でもあるため、アシスタントの年収は低めです。

美容室によっては月給14~18万円ほど、年収約170~220万円になる場合もあります。


3, 美容師(スタイリスト)の年収

スタイリストは基本給に歩合給が加算されるのが一般的です。そのため年収にも幅があるものの、約250~400万円です。歩合率は売上の10%や20%など店舗によってさまざまで、指名されるとさらに10%加算される店舗もあります。

また、指名数や経験年数によって年収はアップしていきます。トップスタイリストであれば、年収は約400~600万円にもなるといわれているのです。トップスタイリストになるには高度な技術が必要なため、10年ほどかかる場合もあります。


完全出来高制の店舗だと年収はどのくらい?

美容室のなかには、業務委託契約を交わして完全歩合制(完全出来高制)にしているところもあります。完全歩合制とは、仕事の成果に応じて給与が支払われるものです。歩合率は45~75%と幅広く、フリーか指名かによって変動する店舗が多い状態です。

例えば歩合率が45%で、下記の条件を満たしたとします。

  • 客単価8,000円
  • 1日4人を担当
  • 22日出勤

その場合は70万4,000(円)×0.45になり、額面月額が31万6,800円になる計算です。年収にすると380万1,600円です。

美容師の年収は首都圏が高いというのが通説ですが、店舗の売上や地域によっても大きく変わります。


美容師の年収・給与が低いとされる理由

美容師の年収・給与が低いとされる理由は3つあります。


1. 店舗やグループの売上に限界があるため

美容室では、客単価や回転率がある程度決まっているため、店舗やグループの売上には限界があります。売上をアップさせるためには、回転率を上げてたくさんのお客様に来店していただく必要があります。1人あたりの滞在時間を減らす努力も欠かせないものです。

しかし、お客様一人ひとりのメニューは異なります。カットのみのお客様もいれば、カラーや縮毛矯正など施術に時間のかかるお客様もいるのです。施術スピードを意識しすぎると、サービスの質が悪くなったり、美容師1人の負担が大きくなりすぎたりしてしまいます。

機械ではなく、スタッフが手作業で丁寧に施術するからこそ、売上には限界があります。


2. 固定費・経費がやや高い業種であるため

固定費・経費の高さも、給与の低さにつながっています。美容室を経営するためには、売上にかかわらず毎月発生する「固定費」と、売上によって変動する「変動費」があります。

固定費・変動費として挙げられるのは以下のようなものです。

固定費 ● 店舗の家賃
● 水道光熱費
● 人件費
● 広告費
● 通信費
変動費 ● 材料費
● 道具代
● 雑費(飲み物や雑誌など)

来客数は毎月変わるものの、固定費は必ずかかってきます。家賃や通信費などの削減はできないため、人件費がカットされる場合もあります。


3. 安値競争の影響で、客単価が下がっているため

安値競争の影響によって、美容室の客単価が下がっています。厚生労働省の調査によると、令和2年度の美容室店舗数は25万7,890軒にのぼっています。

参考:令和2年度衛生行政報告例の概況|厚生労働省ホームページ

店舗数が非常に多い分、各美容室では集客のために「1,000円カット」のような価格の安いメニューを提供せざるをえない状況です。その結果、客単価も下がってしまい、客数が増えても売上が伸びにくくなっています。


美容院から独立した店長なら年収1,000万円も目指せる?


美容院から独立した店長なら年収1,000万円も目指せる?の写真

「年収・給与が低い美容室が多いなら、独立して店長として働けば年収アップが期待できるのでは?」と感じる方もいるかもしれません。年収1,000万円を目指している場合もあるでしょう。そのような方へ向けて、ここでは独立したときの収入面を説明します。


不可能ではないが、店舗で4,000万円程度の売上が必要

年収1,000万円になるには店舗全体で4,000万円の売上が必要になります。1ヵ月につき350万円の売上があれば達成できるという計算です。

それでは、具体例を挙げてみましょう。下記の条件で、月350万円の売上を満たすと仮定します。

  • 客単価9,000円
  • 1日10~15名が来店
  • スタッフ6~7名で運営

そして固定費を210万円(そのうち人件費は180万円)、固定費の25%である52万円を変動費とします。この場合、350万円から262万円を引いて利益が約90万円です。90×12=1,080であるため、年収1,000万円達成です。

しかし、この見積もりは厳しいものといえます。メニューによって施術時間は異なり、営業日に必ず10~15名来店するとは考えにくいからです。

厚生労働省が発表している「生活衛生関係営業経営実態について」のデータによると、美容業の平日の平均客数は10人で、56.6%の施設の平均客数は10人を切っています。休日の平均客数は13.9人、55.3%の施設の平均客数は10人以上になっているものの、平日分を補えるほどのお客様が来店するとは限りません。

年収1,000万円は必ずしも不可能なわけではありませんが、かなりの努力が必要になります。


とにかく固定のお客さんを付けることがポイント

独立して美容室を経営していくならば、固定のお客様(リピーター)を増やすことがポイントです。いざ来店してもらっても、リピーターにならなければ売上アップにつながりにくくなります。

そのため「このお店にまたお願いしたい」と思えるような技術力やコミュニケーション力を身に付けましょう。髪がまとまらなくなってきた、という理由で美容室に訪れる方も多いため、髪質改善の技術が高いと固定客がつく可能性も高くなります

客単価を高くする、回転率を安定させるという面でも有効です(もちろん、無理にすすめてはいけません)。また、店長として働くならマーケティングの知識を身に付け、情報収集をしたり集客方法を考えたりするのもおすすめです。


年収を上げたい美容師はどうするべき?

年収を上げたいなら、ただ毎日仕事をこなすのでなく下記のような行動を起こしていきましょう。


キャリア・技術・固定客をとにかくつける

年収を上げるには、キャリアアップ・技術力の向上・固定客の増加の3つを意識するのが重要です。アシスタントの間は固定給ですが、スタイリストにキャリアアップすると固定給に歩合給が加算される場合がほとんどです。そのため、頑張り次第では年収をグッと上げられます。

"技術力"とはカットやカラーのうまさだけでなく、お客様が心地よいと思えるコミュニケーション力も含みます。雑談のなかでお客様のことを知ろうと努力し、自分の情報も開示して、心の距離を詰めていくとよいでしょう。家でできるヘアセット方法を教えたり、「もう少し髪色を明るくしても似合いそうですね」など美容師目線で新しい提案をしたりするのもおすすめです。雑談が好きなタイプか、苦手なタイプかによって対応は変える必要があります。

「またこの人にやってもらいたいな」と思ってもらうには、信頼感のあるサービスの提供が欠かせません。技術力を向上させることが、固定客の増加にもつながります。


都心の美容院・給与水準の高い美容院に転職する

給与水準の高い美容室に転職するのも一つの方法です。

例えば、首都圏である東京都・千葉県・茨城県などの平均年収は340万円以上と高めです。地域によっては300万円を切るところもあるため、年収を上げたいならどの地域の美容室へ転職するかも考えておいたほうが良いかもしれません。

ただし給与体制は店舗によって大きく異なります。都心であっても、平均より年収が低い可能性も十分あります。そのため福利厚生や賞与など、さまざまな面から待遇の良い美容院を選びましょう。

年収・給与の高い美容室をお探しなら、バイトルPROの美容師求人ページを活用してみてください。


まとめ

美容師はほかの職種と比べると年収が低めであり、それには美容師業界の事情が大きく関わっています。だからといって、まったく年収・給与が上がらないわけではありません。

年収を上げるのに大切なのは、技術力を上げることと固定客を付けることです。誰にも負けないと思えるほどの技術力を身に付け、お客様に信頼してもらえるような接客を心がけましょう。

次につなげるための技術力やコミュニケーション力、提案力のある美容師になることが、年収アップのカギになります。

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