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介護士の夜勤中の仕事は?勤務形態や業務内容について

  • 業界・資格ノウハウ

目次

介護士として働く場合、勤務形態やシフトについて気になっている方は多いのではないでしょうか。特に、夜勤では具体的にどのような業務に携わるのか、働く施設によってどの程度違いがあるのか、といった点は把握しておきたいものでしょう。

この記事では、介護士の夜勤中の仕事内容や勤務形態、施設ごとの違いなどについて詳しく解説しています。夜勤手当や夜勤業務における注意点なども紹介するので、介護士として転職を検討する際の参考にしてみてください。


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介護士は夜勤中にどんな仕事をしている?


介護士は夜勤中にどんな仕事をしている?の画像

まずは、介護士が夜勤中に携わるおもな業務について解説します。レクリエーションは日中に行なわれることがほとんどです。面会や問い合わせ対応なども日中がメインとなるため、夜勤の業務内容は日勤よりも少ないケースが多いでしょう。


夜勤の基本的な業務内容

夜勤時に行なう業務内容には、以下のようなものが挙げられます。


消灯までの業務

夜勤業務のうち、消灯までは通常の介助業務にあたります。日勤の職員からの引き継ぎや連絡事項を確認し、排せつ介助や夕食の準備などを行なうのが一般的です。食事の際は、利用者が服薬している薬を決められたとおり飲んでいるか、誤嚥がないかなども確認します。

夕食の準備や食事介助など、忙しい時間帯の業務については、日勤の職員と重なる時間帯に勤務形態が組まれていることもあります。そのため、夜勤中はそこまで慌ただしさを感じないかもしれません。


消灯後の業務

消灯後は、施設内の利用者も睡眠を取るため、日中とは異なる業務が発生します。眠れない利用者への声かけやゴミの片付け、翌朝の準備といった業務がメインとなるでしょう。施設によっては、利用者が使う義歯の洗浄や管理を行なうケースもあります。

業務が落ち着いたら、消灯後は部屋ごとに巡視をしたり、仮眠を取ったりして過ごします。巡視の頻度はおよそ1時間から2時間に1回程度で、夜勤担当の職員も2名以上確保されるため、仮眠は交代で取ることが可能です。


翌朝の業務

夜が明けると、バイタルチェックや起床介助、朝食の準備を経て、日勤の担当者へ引き継ぎを行ないます。朝食の準備については、早めに出勤してくる日勤の職員と一緒に行なうことが多いでしょう。夜勤中の業務記録なども整理しておきます。


その他の業務

消灯中でも、利用者の体調が急変した場合には、緊急で対応することがあります。就寝中の体位交換、オムツ交換といった業務も発生することもありますが、比較的時間に余裕を持って業務にあたるケースがほとんどでしょう。

「夜勤」というと体力的にハードなイメージを持ってしまいがちですが、実際は日勤のほうが業務量は多くあります。夜勤は仮眠時間さえ十分に取ることができれば、体力的な面では日勤よりも楽に感じる人もいるかもしれません。

緊急事態でも、ほとんどの施設では対応方法などのマニュアルが準備されているため、落ち着いて対処することもできるでしょう。

ただし、不規則な生活になることは避けられません。そのため、夜勤が多い場合には体調を崩すリスクがあることも覚えておいてください。


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介護士の夜勤の勤務形態は?


介護士の夜勤の勤務形態の画像

介護士が夜勤にあたる際、一般的な勤務形態としては「2交代」と「3交代」に大きく分けられます。どちらの勤務形態となるかによって、夜勤中の勤務時間は異なるでしょう。


2交代勤務と3交代勤務

2交代勤務と3交代勤務の基本的な内訳は、それぞれ以下のようになります。


2交代勤務

2交代勤務とは、24時間を2つに分割して勤務時間を交代する形態です。一般的には、日勤が8時間、夜勤時間が16時間となります。


3交代勤務

23交代勤務では、24時間を3つに分割して勤務時間を交代する。日勤・夜勤・深夜勤に分けたり、日勤を早番と遅番に分けて夜勤へ引き継ぐ勤務形態をとったりするなど、施設によって異なります。3交代勤務の場合、夜勤時間は8時間となるのが一般的でしょう。


2交代と3交代はどちらが多い?

2日本医療労働組合連合会(医労連)の調査によると、介護職では2交代勤務が約7割を占めており、多くの施設で2交代制を採用されていることがわかります。

2交代制が多くなる理由としては、単純に人員不足により3交代勤務の体制を整えたくてもできない現場が多いためだといわれています。


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介護士の夜勤手当は?


介護士の夜勤手当の画像

夜勤の勤務形態がわかったところで、次に気になるのが待遇です。夜勤手当がつくなど、日勤よりも収入面でのメリットはあるのでしょうか。


労働基準法での決まり

夜勤手当を支給すること自体は法律で定められていませんが、深夜帯(22時~翌5時)に勤務する従業員については、割増賃金を支払うよう法律で定められています。介護施設に限らず、上記の時間帯での勤務が発生した場合には、通常の賃金計算額に対して2割5分以上の率で算出した割増賃金を支払う義務があるのです。

そのため、夜勤にあたる回数が多いほど、収入面では日勤よりも優遇されることになります。収入面を重視するなら、2交代制勤務を採用している施設で夜勤にあたることで手当を増やすことができるでしょう。


施設によって異なる

夜勤は、普段であれば寝ている時間帯に働くため、施設によっては労働基準法で定められている割増賃金の加算額よりも高めに設定し、夜勤手当を厚くしているところもあります。

日勤との兼ね合いについても、週40時間を超えることがないようシフトを組むことが法律で決まっているので、8時間以上働く介護士に対しては、1時間以上の休憩時間を必ず確保しなければなりません。

なお、1勤務ごとにいくらの夜勤手当が出るのかなどは施設によって異なります。夜勤を考えている場合は、手当や待遇について細かく確認しておきましょう。


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介護士が夜勤する場合の注意点

介護士が夜勤にあたる場合には、以下のような点に注意が必要です。


利用者の特徴を把握する

夜勤では、日勤以上に施設内にいる利用者の特徴についてしっかりと把握しておく必要があります。「寝つきが悪い」「体位交換が必要」「夜中にトイレに行く頻度が高い」「睡眠が浅く、何度も起きることがある」など、利用者によって注意すべきポイントはそれぞれです。

夜間に対応する業務量や、緊急対応の必要性などは巡視の回数にも影響します。申し送りや引き継ぎでは利用者の体調を十分に確認し、消灯後に備えるようにしておきましょう。


幅広い業務を行なえるようにしておく

夜勤時は日勤よりも業務内容に余裕があるとはいえ、勤務人数も少ないため、限られた人数で対応する必要があります。

一つひとつの業務量は少なくても、施設内における幅広い業務を担当する可能性が高くなるため、普段あまりやらないような業務についても、手順やマニュアルをしっかりと確認しておくことが大切です。

判断に困った場合は思い込みや自分だけの判断で行動せず、他の職員とも確認しながら業務にあたりましょう。日勤担当者への申し送りにも、変わったことがあれば丁寧に報告してください。


自己管理の徹底

日勤と夜勤の組み合わせによっては、休日に予定を入れ過ぎて休息が不十分だと、体調を崩してしまうこともあるでしょう。自分の体調についても気を配り、睡眠や休息を十分にとるように心がけることが大切です。

体調が完全でない状態で働くと、利用者へ十分なケアができず、かえって心配や迷惑をかけてしまう可能性もあります。利用者に不安な気持ちを与えず、元気に日々サポートするためにも、普段から健康管理を徹底しましょう。


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施設ごとの夜勤における特徴


施設ごとの夜勤における特徴の画像

介護士の夜勤業務では、働く施設や事業所によって、その特徴が異なる場合があります。施設ごとの夜勤における特徴は、それぞれ次のとおりです。


介護老人保健施設

介護老人保健施設とは、病気などで介護が必要な高齢者が、リハビリを目的に入所する施設です。多くの介護老人保健施設では、複数体制で夜勤対応にあたっています。

利用者の多くは、ケガや病気から回復していく重要な時期となり、気を配る点は多くなります。その代わり、自分以外にも夜勤にあたる職員が複数いるため、スムーズに業務を進めやすいでしょう。

また、看護師も必ず1人は夜勤に入っていて緊急時には指示を仰げるため、安心して勤務しやすいといえます。


特別養護老人ホーム

特別養護老人ホームは、認知症などにより日常生活で継続的に介助が必要な高齢者が入所する施設です。利用者25人につき1人以上、60人を超える場合は2人以上の職員配置が法律で義務づけられており、夜勤についても条件は同じです。

長期間入所している利用者が多く、利用者それぞれの特徴を把握しやすいものの、施設の利用者数によっては夜勤担当者の負担がやや大きくなる、といった特徴があります。


グループホーム

グループホームは、おもに認知症の高齢者が入所する施設です。5人~9人のグループ(ユニット)を1人の介護士が見る場合が多くあります。

身の回りのことは自分でできる利用者も多くいますが、何が起こるかはわからないため、柔軟な対応が必要です。


有料老人ホーム

有料老人ホームは、施設によって多様なコンセプトがあり、元気な方から介護レベルの高い方まで、施設によって利用者の性質に大きな差があります。

健康で元気な高齢者が多く入所している施設の場合、夜勤は見守りが中心となるでしょう。ただし、他の施設よりも少人数で夜勤対応するケースもあるため、その分負担は増えるかもしれません。


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まとめ

施設にもよりますが、介護士の夜勤は日勤よりも業務内容が少なく、見守りが中心となることもあります。そのため、仮眠の時間が確保できれば、思ったよりハードではないケースもあるでしょう。しかし、夜勤中に利用者の体調が急変したり、緊急対応に追われたりすることもあります。利用者の安全のためには巡回も欠かせません。

夜勤の勤務形態は2交代をとっている施設がほとんどですが、人手不足が解消されれば3交代に変更される可能性もあるでしょう。

夜勤では、深夜帯の勤務に関する割増賃金の支給や休憩時間の取得が法律で定められており、日勤とのバランスを取る自己管理を心がければ、収入アップを狙うことも可能です。夜勤手当や夜勤の詳しい待遇については施設によっても異なるため、応募の際には事前にチェックしておくことをおすすめします。


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