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【履歴書・職務経歴書】5分でできる!看護師の自己PRの書き方

  • 履歴書・面接

目次

自己PRは、応募者が採用されるかどうかに大きな影響を与える項目・質問です。採用担当者は、採用の合否を判断するにあたり、自己PRを通して「仕事へのこだわりや強み、その成果」を見ています。

とはいえ、自己PRをどうやって作ればいいの...? と悩む方は多くいると思います。

この記事では、自己PRの作成に悩んでいる方向けに、自己PRの書き方と志望する病棟・施設別、お悩み別の例文をご紹介します。

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自己PRの作り方を徹底解説!

自己PRは、主に以下の4つの要素で作られています。各要素ごとにどのような内容が書かれているかを参考に、自分のこれまでの経験に置き換えて自己PRを作成していきましょう!

【自己PRを構成する4つの要素】
①これまでの経歴、業務内容
②看護観や自身の強み
③業務の中での気づき、具体的なエピソード
④志望先に対する意気込み

【例文】

例文の写真

ここからは自己PRを構成する4つの要素ごとに自己PRを書くポイントを紹介します。


①これまでの経歴、業務内容

①これまでの経歴、業務内容の写真

まずは、これまでの経歴や実績を簡潔に、採用担当者がイメージしやすいように書いてみましょう。どのような現場でどれくらい働いてきたのか、実際に行なっていた業務内容を書くとイメージがしやすいです。


②看護観や自身の強み

②看護観や自身の強みの写真

これまでの経験から得た、あなたの看護観や強みを書きましょう。

看護観を書く時のポイントは、採用担当者があなたの人物像を想像できるようにすることです。看護観は、「看護師として患者にどのような看護を行うか」という、その人の仕事に対する考え方が現れる箇所です。転職活動の軸にもなるので、それまでどのような看護を行なってきたか振り返ってみましょう。

また、志望先で活かしていきたい強みを書くと印象が良いです。長所を書く際には抽象的すぎる表現は避けましょう。

例えば、「コミュニケーション能力」という表現。長所としてよく使われますが、「コミュニケーションに強みがあります」と言われても、採用担当者はイメージしにくいので、あまりおすすめできません。

そのため長所は、具体的に書きましょう。コミュニケーション能力は、大きく3つの「力」に分類できます。「聞く力」「伝える力」「連携する力」です。

この3つの力の中で、自分の強みがどの力に該当するものなのかを考え、なぜ該当するのか業務上のエピソードと合わせて文章を考えてみてください。


③業務の中での気づき、具体的なエピソード

③業務の中での気づき、具体的なエピソードの写真

次に、あなたが業務を行う中で、得たことや気付いたことを、具体的なエピソードを交えて書きます。その気付きをきっかけに、行動が変化した場合は、どのような行動を起こしたのかについても一緒に記載しましょう。

これがあると、採用担当者にどんな考えをもって業務をしていたかが伝わり、志望先の求めている人物像と合っているかをイメージしやすくなります。


④志望先に対する意気込み

④志望先に対する意気込みの写真

最後に志望先で自分がどのように貢献ができるか、意気込みを書きましょう。採用担当者のほとんどは、長く働いてくれる人を求めているため、長く働く意向があることが伝わるような文章を書きましょう。

また、志望先に対する意気込みでは、現時点で自分ができることを述べるようにしてください。「これから勉強したい」といった不確定な内容は伝えないようにしましょう。

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【志望する病棟・施設別】自己PR例文集

ここからは、4つの要素を取り入れた病棟・施設別の自己PRの例文を紹介します。

【自己PRを構成する4つの要素】
①これまでの経歴、業務内容
②看護観や自身の強み
③業務の中での気づき、具体的なエピソード
④志望先に対する意気込み

上見出しで挙げた手順をもとに、経験別に簡単な例文を紹介します。


急性期

①②これまで脳神経外科で5年間勤務しておりました。緊急搬送される患者様が多かったため、臨機応変に対応し、判断できるところが長所です。
③切迫する現場の為、メンバーがどう処置すればいいか迷ってしまうことがよく起きます。その際に即座に指示を出し、メンバーや医師と連携を取りながら患者様に向き合ってきました。そして2週間から3週間後、看護をした患者様の状態が回復される姿にやりがいを感じてきました。
④今後もメンバーとの連携を大切にしながら的確な対応をし、患者様に安心して頂けるような質の高い看護を目指していきたいと思います。


回復期

①②これまで、回復期リハビリテーション病棟にて3年間勤務してきました。どの患者様に対しても明るく接し、しっかりと話を聞くことを大切にしてきました。
③なかなか在宅復帰することができず沈み込んでいる患者様に対して、気持ちに寄り添ったコミュニケーションを取ることを心がけました。すると、「もう少し頑張れそう」と前向きにリハビリに励んでくださり自身のやりがいにもつながりました。
④自身の強みである傾聴力を活かし、貴院でも、患者様が積極的にリハビリに取り組めるよう、精神的にもサポートできる看護師として活躍したいと考えています。


慢性期

①②これまで、慢性期病棟で4年間勤務してきました。日々の患者様との関わりの中で、患者様の小さな変化にも気づくアセスメント力が身につきました。
③患者様の中には、寝たきりで会話での意思疎通が難しい患者様がいらっしゃいました。そのような患者様に対して、表情や動き、検査値データなどの客観的指標まで観察し、些細な変化に気づいてその時に合った看護を提供できるよう意識して参りました。また、急な変化にも対応できるよう、拘縮や褥瘡など重度化を予防するための勉強会を定期的に行いました。
④貴院でも常に患者様の変化に気づき、患者様が安心して過ごせる看護が提供できるように尽力いたします。


クリニック

①これまで、耳鼻咽喉科クリニックで5年間勤めてきました。定期的に来院される患者様が多いため、安心して通院して頂けるよう常に笑顔で明るく患者様と接することを心がけてきました。
②③明るくこまめに患者様へお声がけをする中で、症状に不安を抱えた方が「安心して通院することができる」という言葉を頂くことが増えました。そこで、看護師は手技だけでなく患者様に寄り添った看護を行なうことが求められていると気付きました。そこから、患者様の気持ちを第一に考えた看護を行なうことを大切にしてお声がけを積極的にしました。
④持ち前の機敏さと明るさを絶やさず忙しい状況であっても多くの患者様の不安を診察を通して解消できるよう、貴院でも精進してまいります。


訪問看護

①②これまで3年間勤めた訪問看護では、利用者様の状態を観察し適切な看護を提供する力が身につきました。
②③利用者様の中には、体を不自由な方、言葉を発せない方など1人1人症状や自宅の環境が違います。そのため、利用者様ごとに接し方を考え、限られた時間の中での小さな変化なども観察しながら看護に勤めました。また患者様だけでなく、ご家族の方とも密接に関わるため状況説明なども細かく行うようにしました。
短い時間であるにも関わらず、「来てくれる時間が楽しみ」と言ってくださることもありやりがいを感じました。
④今後も利用者様を第一に考えながら的確な対応をし、利用者様、ご家族に安心して頂けるような質の高い看護を目指していきたいと思います。


介護施設

②私はお年寄りの方とのお話をして、対話の中から相手の気持ちをくみ取ることに自信があります。
①③利用者様が毎日来られる中で、看護師としてバイタルチェックを行い、健康状態を確認しながらその人に合った会話をするよう心がけていました。利用者様からは、「話したら元気になる」などとお声がけ頂くことが増え、相手の気持ちをくみ取ることに自信がついたとともに自身の仕事へのモチベーションにもつながりました。また、利用者様に満足して頂けるよう、利用者様の意見を尊重してイベントなどを発案し、同僚と連携を取りながら計画から実行まで行いました。
④貴施設では、利用者様が笑顔になってくださることを大切にしており、私も笑顔を絶やさず、利用者様が施設で快適に過ごせるよう努めて参りたいと思います。


美容クリニック

①②これまでの職場では、病棟看護と訪問看護を経験しました。その経験を通して、効率的に仕事を進める力、対人関係を築く力が自身の強みとなりました。
③限られた時間の中で迅速かつ丁寧に処置を行うことや、患者様との日々の対話、またご家族との会話も含めて、不安に寄り添いながら関係を構築しておりました。美容クリニックも同様に限られた時間の中で、お客様の抱えている不安を払拭し、叶えたいことを実現することが求められるため、自身のこれまでの経験が活かせると思いました。
④貴院でも、お客様1人1人の叶えたいことに答えられるよう、安心できる接客、施術を心がけ、お客様、貴院に貢献していきたいと考えております。

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【お悩み別】自己PR例文!

続いて、お悩み別の自己PRの例文を紹介します。


転職回数が多い場合

①②③これまで急性期から療養期まで様々な病棟で経験を積み、幅広いスキルを身につけて参りました。新たな領域に興味を持ち、学びたいと思うと行動に移さなければ気がすまない性格から、これまで転職を4回経験しました。
しかし今後は、これまでの経験を活かし貴院で長く勤めることで、自分の存在価値を高めて、貢献していきたいと考えています。
④一般整形外科だけでなく、専門的疾患まで幅広く展開している貴院で、患者様一人ひとりのニーズに応える看護で貢献していきたいと思います。


経験・スキルが少ない場合

①②これまで回復リハビリテーション病棟で2年間勤務していました。そこではお子様から高齢の方まで幅広い年代の方がリハビリに取り組むため、「患者様の意思や考えをくみ取った上で最善の治療方法を提案する力」を身に着けることができました。
③④貴院でも、相手を一番に考えた上での治療提案を行なって参ります。いち早く貴院の戦力となれるよう精進いたします。


ブランクがある場合

①③前職では、急性期病棟で5年間働いていました。現場では、患者さんの状態をいち早く理解し、スピード感を持って仕事をすることが求められていました。人の命を預かっている意識を常に持ち、安定した状況であっても集中力を切らさず、患者様の変化に気づけるよう日々努力をしてきました。
②④培ったアセスメント能力は貴院においても活かせると思います。育児で4年のブランクがありますが、貴院の力になれるよう精一杯頑張ります。


新卒の場合

②③私は、分からないことは自分自身の力で考え解決する力があります。疑問があれば、まずは自分で調べ、それでも分からなければ質問をし、問題をそのままにしないように心がけております。
日々の積み重ねで、看護師としての専門性を高めるために努力して参りました。
④探求心を常にもち、どの分野でも積極的に学び、患者様に適切な看護を提供できるような看護師を目指しております。

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職務経歴書の自己PR欄で書いてはいけないNG例

これまで、例文とともに自己PRを書くときに必要な要素をポイントごとに紹介しました。ここからは、職務経歴書の自己PR欄に書いてはいけないNG例を紹介します。


職務経歴を羅列するだけ

職務経歴書には「経歴欄」という"これまでの経験を記載する項目"があります。そのため、自己PRでは経験だけ並べるのではなく、経験から何を得て、現在の自分にどう活かされているのかをアピールしましょう。


志望先の理念・方針・特徴を調査せずに書く

自己PRは自分の長所をアピールする場ですが、志望先の病院が求める人物像とイメージが違うと、採用担当者に魅力が伝わりにくくなってしまいます。志望先の特徴を踏まえて自己PRを伝えると、採用担当者に好印象です。

これらは志望先の公式サイトやパンフレットを見て、事前に調査しておきましょう。志望先の公式サイトで注目するポイントは下記の記事に詳しく書いてあるので、あわせてご覧ください。
【看護師の転職に役立つ!】志望動機の書き方と例文集


例文をそのまま引用

インターネット上に掲載されている例文を、そのまま使わないようにしましょう。例文はあくまで、参考にすぎません。採用担当者もネット記事をチェックしており、例文をそのまま使っている自己PRは見やぶられます。

例文はそのまま活用するのではなく、自分自身の強みやエピソードに置き換え、独自の自己PRを書くように心がけましょう。

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まとめ

この記事では履歴書・職務経歴書での自己PRの書き方について紹介しました。紹介した言葉をそのまま引用するのではなく、これまでの自分の経験に置き換えて作ってみてください。そうすれば、履歴書・職務経歴書を作成する際だけでなく、面接で自身の強みや志望動機を伝える際の失敗も防げるでしょう。

自己PRを書き終えたら必ず見直しをしておきましょう。面接で質問された時のために、要点だけでも覚えておけると良いですね。

自己PRは自分の魅力を短時間でアピールする貴重な場です。その機会を逃さず、希望する志望先で勤務できるようにできる限り自分をアピールしましょう!


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