看護は、患者さんの健康・生命に関わる仕事です。大きなやりがいがある一方、責任の重さや仕事での緊張感によって神経をすり減らすことも多いのではないでしょうか。
仕事上の疲れやストレスで落ち込んでいるとき、看護師ならではの「あるある」を見てみるのも一興です。ちょうどいい気晴らしになったり、親近感が湧いてうれしくなったりするかもしれません。
そこで今回は、現役の看護師30人から聞いた「看護師あるある」を紹介します。仕事や職業病、休日の過ごし方など、さまざまなテーマで「あるある」が寄せられました。ちょっとした気分転換に、ぜひお楽しみください。
看護師あるある【仕事編】
看護師と一口にいっても、勤務先や配属先によって仕事内容は異なります。しかし、以下に紹介する「仕事上のあるある」については、どのような場所で働く看護師にも当てはまる内容が多いのではないでしょうか。
- 高齢の患者さんと話すときは自然と声が大きくなって、逆に患者さんから「うるさい!」と言われてしまう
- いい血管を探すことが好き、いい血管に巡り会うと思わずテンションが上がる
- 排便・排尿回数を確認するとき、最初は「お通じはどうですか?」と丁寧に聞くが、高齢で耳が遠い人が多いので、結局は「うんち!出た?」と大声で聞いてしまう
- 台風などが来ても、なかなか休むことができない
- 患者さんが隠れてタバコを吸っていることは、スタッフたちにほぼ100%バレている
- いつも胸ポケットにたくさんの小物が入っている
- 退職を願い出てから実際に辞めるまで半年~1年かかってしまう
- ご飯の準備ができた瞬間、仕事で呼び出されてしまう
- 休憩室のお菓子がなくなることはない
- ドクターの手袋のサイズを覚えている
思わず笑ってしまうようなネタから切実な悩みまで、さまざまな意見が寄せられました。共感できる「あるある」はいくつありましたか?
看護師あるある【夜勤・夜勤明け編】
看護師といえば、夜勤で働く人が多い職業です。本来なら人間が眠るべき時間帯に働くことは身体的にも精神的にも大変。だからこそ、夜勤や夜勤明けについての「あるある」もたくさんあるようです。
- 夜勤前は全然眠れないのに勤務時間直前から眠たくなってしまう。でも夜勤明けは不思議と眠たくない
- 日勤のときはしっかりメイクをしているが、夜勤のときはメイクが薄い
- コーヒーやエナジードリンクなど、カフェインの含まれた飲み物が冷蔵庫に多い
- 日中は仕事がないので、市役所や銀行へ行くタイミングに困らない
- 夜勤明けなのに遠出する「体力お化け」のスタッフがいる
- 仮眠からなかなか起きないのは、いつも同じスタッフである
- 夜勤明けは財布の紐が緩くなって、高価なものを買ってしまいがち
- 患者さんの検温をするとき、逆に「よく眠れましたか?」と聞かれてしまう
- 夜間の病院内を徘徊する患者さんに思わずびっくりしてしまう
- 「夜勤が嫌だ」とは言うものの、実際はそこまで嫌いではない
苦労や悩みだけではなく、夜勤ならではのメリットも挙げられました。また、夜勤明けのテンションが思わぬ事態を引き起こすこともあるのですね。
看護師あるある【新人編】
どのような看護師も、最初は右も左もわからない新人からスタートします。そんな新人時代の苦労や努力が伝わる、ちょっと懐かしい気分に浸れそうな「あるある」を集めました。
新人看護師として働いていた頃を思い出しながら、チェックしてみてください。
- 医療用語を間違ってしまう
- すごくサポートしてくれる先輩が一人はいて、神様のような存在に思える
- ナースステーションでの立ち回り方がわからなくてウロウロしてしまう
- 学生時代よりも明らかにご飯を食べるスピードが早くなっている
- ドクターの言葉を聞き取れないことが多く、聞き返すときに緊張してしまう
- このあと「根拠は?」と聞かれることを何となく察せるようになる
- ナースコールに「もしもし」と応答してしまったり、思わず名乗ってしまったりする
- 病院内が広くて迷子になってしまう
- 仕事と課題に追われて無理をして、体調を崩してしまう
- シフトの関係で課題やレポートの時間を確保できないことがある
新人編ということで、スキル不足や経験不足に関する「あるある」が多く見られます。ベテランの方も、かつての気持ちを思い出したのではないでしょうか。
今後新人教育に携わることがあれば、こうした意見を踏まえながら指導してみるのも良いかもしれません。
看護師あるある【休日・職業病編】
看護師はシフト勤務が多く、生活リズムがどうしても不規則になりがちです。そのためか、休日の過ごし方に関する「あるある」もたくさん寄せられました。
また、仕事に対する責任感や緊張感が大きいせいか、日常生活において「職業病」と呼べる行為がついつい出てしまうこともあるようです。
- シフト勤務だから平日の休みが多い
- 看護師以外の友人となかなか予定が合わなくなってしまう
- 休みの日数が多い
- DMという文字を見ると、ダイレクトメールではなく「糖尿病」が思い浮かぶ
- 仕事でよく針を使うくせに、自分の身体に刺されるのは苦手である
- 友人から体調に関する質問をよくされるが「病院に行って」としか言えない
- 夏になると、電車で吊革をつかんでいる人の腕の血管を思わず見てしまう
- ナースコールが聞こえた気がして目が覚めてしまう
- 救急車のサイレンが聞こえると、瞬時に反応してしまう
- 電話が鳴ると、職場からじゃないことを祈る
休日についてはポジティブな「あるある」もありますが、シフト勤務で働く関係上、予定を立てるのに困るという意見も見られます。また「職業病」として、笑えるような切ないような「あるある」が多く挙げられました。
仕事から離れていても他人の身体を見てしまう、サイレンや電話で気が休まらない......という看護師は多いのではないでしょうか。
看護師あるある【学生編】
看護師として働くためには、まず看護系の大学や専門学校に通う必要があります。
看護教育では、教室での座学だけではなく病院での実習も行なわれるため、学生から見た「現場でのあるある」も少なくありません。学生時代を思い返しながら、自分に当てはまるものを探してみましょう。
- 実習先の看護師さんから「うちの病院はやめておいたほうがいいよ」といわれる
- 学校の先生が予防接種を打ってくれる
- 実習期間中は徐々に肌荒れがひどくなってしまい、メイクも薄くなる
- 実習先で看護師と間違われて、声をかけられて焦ってしまう
- 「根拠は?」と聞かれることがトラウマになってしまう
- 課題と睡眠だけで休日が終わってしまう
- 国家試験の合格率はすごく高いものの、自分が数%の不合格者にならないか不安だった
- 教科書が分厚くて重たい
- どこでも、どのような環境でも眠れるようになる
- 実習期間中は落ち込まない日がない
看護学生らしく、やはり実習に関する意見がたくさん出てきました。国家試験にも合格しなければならないので、勉強での苦労や試験に対する不安についても語られています。
当時はかなり深刻にとらえていたことも、今では思い出として会話のネタにできるかもしれませんね。
まとめ
今回の記事では、「看護師あるある」50選をカテゴリ別に紹介してきました。
情景が思い浮かぶようなリアルな意見が多く、共感できるものがいくつもあったのではないでしょうか。「ほかの看護師も同じような悩みや苦労を抱えているのか」とわかるだけで、気持ちが少し楽になることもあるでしょう。
最近では人手不足や新型コロナウイルス感染症の影響により、看護師の仕事はさらに忙しくなっている状況です。今回ご紹介した「看護師あるある」を読み返したり、同僚との話題に活用したりして、気晴らしや息抜きをしてみてください。
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