看護師の履歴書の書き方とは？押さえておきたい基本マナーや注意点を解説！

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看護師の就職や転職をする際に必要となるのが履歴書です。
履歴書は項目に沿って書けば良いので、特に難しく考える必要はありませんが、なんとなく書いてしまうと、採用担当者に悪い印象を与えてしまう可能性があります。

また、看護師業界ならではの表記やルールというのもあるため、正しい書き方を理解したうえで作成することが大切です。

この記事では、第一印象を良くする履歴書のポイントや履歴書作成における基本マナー、正しい書き方について解説します。

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第一印象を良くする履歴書とは？

履歴書は書式どおりに書くのが基本ですが、書き方やマナーに少し気を付けるだけで、採用担当者へ良い印象を与えられます。

良い履歴書とは

良い履歴書とは、一般的に次の2つの条件を満たしているものを指します。

• 履歴書の正しい書き方に沿って作成されている
• 自分の魅力がしっかりと伝わるように書かれている

履歴書は正しく作成するのが原則です。記載箇所を自分の判断で省略したり、必要ない情報を記載したりすると、採用担当者への印象が悪くなる可能性があるので気を付けましょう。特に、看護師業界ならではの表記やマナーは、しっかりと認識しておくことが重要です。

また、志望動機や自己PR欄は、採用担当者へ自分の魅力をアピールできる貴重な場所です。自分にはどのような強みがあって、どうやって貢献していけるのかを、具体的にわかりやすく書くようにしましょう。その際、応募先の企業・病院が求めているスキルに合わせて強みを伝えると、より伝わりやすくなります。

応募者が多い場合や履歴書の内容に不利な点がある場合は、志望動機と自己PR欄をしっかりと作り込み、他の応募者に劣らない履歴書にすることが大切です。

送付状（添え状）も準備

送付状とは、応募先の企業や病院へ履歴書を提出する際のあいさつ状です。送付状があると、「誰が何を送ったのか」を一目で確認でき、担当者の手間が省けます。

また、たくさんの応募があった際などに自分を印象付けることも可能です。ビジネスマナーを熟知している点をアピールすれば好感度も上がりやすいので、履歴書を郵送する場合は送付状を必ず同封しましょう。

ただし、送付状は採用担当者が最初に目にする文書です。誤字や脱字、間違った書き方をしてしまうと逆に印象が悪くなりかねないので、正しい書き方を確認しておきましょう。

また、送付状の具体的な書き方は以下で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

【関連記事】
履歴書に同封する送付状（添え状）の正しい書き方とマナーを解説！

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履歴書作成における基本マナー

履歴書を作成する際は、基本のルールに沿って書くだけではなく、目指す業界で独自に存在する表記やマナーにも注意が必要です。ここでは、看護師の履歴書における基本マナーについて紹介します。

看護師の履歴書作成における注意点

看護師の履歴書ならではの表記・マナーは、以下の2点です。

• 応募先の病院は「貴院」、運営母体法人の場合は「貴社」と表記する
• 職歴部分は「入職・退職」もしくは「勤務・退職」と表記する

細かなことですが、これらは採用時に必ず見られる部分ですので、しっかりと覚えておきましょう。

履歴書のサイズは見開きA3

履歴書のサイズはA4、見開きでA3が基本です。

それ以外のサイズで作成することも可能ですが、A4より大きいと封筒に入らなくなります。A4より小さい場合は文字も小さくなり、担当者の読みづらさが懸念されます。

履歴書は手書きかパソコンで作成

自分の熱意や気持ちが伝わりやすいのは、手書きの履歴書です。日本では、昔から「字にはその人の性格が表れる」と言われているため、採用担当者によっては手書きの履歴書で字のうまさや丁寧さを見るケースも少なくありません。

とはいえ、近年ではパソコンでの作成を許可している企業が増えています。自分の字に自信がない方はパソコンで作成するのもよいでしょう。

「手書きだから」「パソコンだから」という理由で不採用になることは、ほとんどありません。ただし、応募先の企業や病院から履歴書作成について指示があった場合は、必ずその指示に従ってください。

また、履歴書を手書きで作成する場合は黒の油性ボールペンを使用しましょう。

履歴書に空欄を埋める

履歴書の項目はすべて記載し、空欄を作らないようにしましょう。特に「本人希望欄」などは空欄にする方が多いようですが、記載事項がない場合は「貴院の規定に従います」と記載するのがルールです。

また、志望動機や自己PR欄は履歴書のなかでも、特に重要な部分です。そのため、空白が埋まるくらい記載するのが理想的ですが、どうしても埋まらない場合は記入欄の8割を目安に記載するようにしましょう。

履歴書に修正液や修正テープはNG

履歴書は黒の油性ボールペンで書くため、書き間違えると修正ができません。もし、書き間違えた場合は、新しい用紙に書き直してください。

修正液や修正テープを使う方法もありますが、履歴書は自分の経歴を証明する重要文書です。修正をすると文書としての信憑性が低下するため、一般的に履歴書の修正は認められていません。

書き直しを防ぎたい場合には履歴書の下書きを作成しておき、それを見ながら提出用の履歴書を書くのがおすすめです。

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履歴書の書き方を項目別に解説

就職をはじめ、転職やアルバイトでも履歴書は必要ですが、正しい書き方を知っている方は意外と少ないかもしれません。採用で不利にならないためにも、履歴書の正しい書き方を項目別に確認していきましょう。

日付

日付は履歴書を書いた日ではなく、提出する日を書くのが基本です。郵送の場合は届く日が明確ではないので、ポストに投函した日を記載します。

また、西暦と和暦で悩む方も多くいますが、その他の項目と統一されていれば、どちらを記載しても問題はありません。

学歴・職歴

学歴・職歴の欄は、学歴から記載しましょう。1行目に「学歴」と記入し、2行目から高校卒業以降の学歴を記載していきます。学歴をすべて書き終えたら、1行空けて「職歴」と記入し、その下からこれまでの職歴（入職・退職）を記載しましょう。

なお、病院名や部署名は正式名称で表記し、退職については「一身上の都合により退職」と記入するのが一般的です。職歴を書き終えたら、行を変えて右下に「以上」と記入します。

免許・資格

免許や資格は取得した順に記載し、取得見込みの場合は「○年△月　看護師免許取得見込み」と記入します。その際、免許や資格は正式名称にするのがルールです。

免許や資格は数が多ければ良いというものではないので、業務に関係ないものまで書く必要はありません。どうしても記載したい場合は、趣味・特技の欄に記載するようにしましょう。

志望動機

志望動機は、履歴書で採用担当者が特に重視している項目であり、自分の熱意を伝えられる唯一の項目です。そのため、「経営理念に共感した」「成長できると感じた」などのありきたりな内容ではなく、なぜここを選んだのか、どのような強みを活かしたいのかを具体的に記載しましょう。

また、「前職の職場環境が悪かった」などのネガティブ要素や、「給与が良い」といった待遇面に関する内容も避けるべきです。

自己PR

自己PRには自分の経験や強み、スキルなどを記載し、応募先の企業や病院で活躍できることをアピールしましょう。その際、具体的なエピソードを交えた内容にすると、採用担当者にも伝わりやすくなります。

また、自己PRは応募先の理念や方針、特徴などに沿った内容にすれば、より好印象を与えられるでしょう。

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正しい履歴書用写真（証明写真）の撮り方

正しい書き方で魅力的な履歴書を作成できたとしても、写真に問題があれば印象が悪くなる恐れがあります。そのため、履歴書を提出する際は書き方だけでなく、写真にも気を遣うことが大切です。

きれいに写るためには

履歴書の写真を撮る際は、写真館などのプロに依頼するのがおすすめです。
写真写りは照明や背景などが大きく影響するため、スナップ写真や照明写真機ではどうしても写りが悪くなってしまいます。

歯を見せて笑うのは良くありませんが、かといって表情が暗いのも印象を悪くしてしまいます。口を閉じ、口角を少し上げて、微笑む程度の笑顔が理想的です。
また、アクセサリー類は外し、自然なナチュラルメイクを心がけましょう。

病院勤務時を意識した髪型に

髪型は、病院で働くときと同じ髪型で撮影するのが適切です。前髪は目に入らない長さに整え、肩より長い髪は1つにまとめてください。また、髪が短くても顔や耳にかかっている場合は、ピンなどで止めて顔を出すように意識しましょう。

ヘアカラーについて

ヘアカラーについて明確な規定はありませんが、履歴書の写真であれば黒髪が無難です。

ただし、医療業界では身だしなみが重視されており、特にヘアカラーについては厳しく見られる傾向があります。「黒髪でなければいけない」というわけではありませんが、明るすぎる場合は美容室などで落ち着いた髪色にしてもらいましょう。

目安としては、一般企業の基準となっているレベルケース7が理想的です。

服装はスーツが基本

証明写真の服装はスーツが基本です。スーツを準備できない場合はできるだけフォーマルな服装を選ぶようにしましょう。ただし、スーツでない場合もジャケットは必ず着用してください。

また、派手な色の服や胸元が開いている服は印象を悪くするため、露出が少なく、白や黒といったモノトーンな色を選ぶのがおすすめです。

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履歴書の提出方法は？

履歴書の提出方法には郵送とメールの2種類があります。いずれも難しい操作や作業はありませんが、採用担当者は提出方法もしっかり見ているため、正しい方法で提出することが大切です。

郵送の場合

履歴書を郵送で提出する場合は、封筒・切手・クリアファイルを用意し、以下のルールに沿って提出しましょう。

・封筒のサイズ
履歴書は折り目をつけることが好ましくないため、長形封筒は不適切です。A4サイズの履歴書が入る「角形A4号（角A4）」もしくは「角形2号（角2）」を選択しましょう。さらに、履歴書をクリアファイルに入れてから封筒に入れるようにすると、きれいな状態で郵送できます。

また、封筒の色は白がおすすめです。白封筒はお祝い事などに使われることも多く、茶封筒に比べてフォーマルな印象があります。そのため、「きちんとした人」という印象付けにも最適です。
ただし、白封筒は透けやすいので、中身が透けないくらいの厚みのものを用意しましょう。

・封筒の表面
封筒の表面には住所と宛名を記載しますが、郵便番号以外は縦書きが基本です。住所は都道府県から記入し、番地や建物名がバランス良く収まるように記載しましょう。宛名も「（株）」などの略字は使用せず、会社・部署宛なら「御中」、個人宛なら「様」を付けます。

また、表面の左下に赤字で「履歴書在中」と記載して赤い四角の枠で囲っておくと、届いたときに仕分けがしやすくなるほか、重要書類として扱ってもらえます。

・切手
郵送に使用する角形A4号（角A4）・角形2号（角2）の封筒は、いずれも定型外扱いになります。重さが50g増えるごとに切手の料金も変わってくるので注意が必要です。

万が一、郵便料金が不足すると履歴書が応募先に届かなくなってしまうので、重さを確認したうえで切手を購入するようにしましょう。

切手は封筒の左上にまっすぐ貼り、急ぐ場合は速達で送付しましょう。

・封筒の裏面
封筒の裏面には自分の住所と氏名を記入します。場所は封筒の左下で、郵便番号を横書きした下に、住所と氏名を縦書きで入れましょう。表面と同様に、自分の住所も都道府県から正しく記入してください。

書類を封入してのり付けしたら、封の中央に黒ペンで「〆マーク」を記入します。このマークは「確実に封をした」という封字であり、記入するのがビジネスマナーの一つでもあります。

メールの場合

履歴書をメールで送る際は、万が一、誤送信をしてしまった場合に個人情報が流出しないように履歴書をPDF化し、パスワードをかけて送るのがルールです。また、採用担当者は毎日たくさんのメールを受け取っているため、簡潔でわかりやすい内容にすることを心がけましょう。

・本文作成
件名：履歴書ご送付の件／氏名
宛名：法人格＋会社名、部署名、担当者名（不明な場合はご担当者様）
本文：挨拶、内容、締め、署名

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提出直前にチェックすべきポイント

履歴書の提出前には、もう一度すべての書類と送付方法を確認しましょう。チェックするべきポイントは以下の4つです。

誤字脱字がないか

履歴書には読みやすさと正確さが求められるため、誤字脱字がないのは大前提です。内容を再度読み返したり、声に出して読んだりして、誤字脱字を事前に防ぎましょう。

写真の背面には撮影日が記載されているか

履歴書の証明写真は現在の自分を証明するものなので、使用できるのは撮影から6ヵ月以内と決められています。また、企業によっては3ヵ月以内としているところもあるので、有効期限内であることと、写真の背景に撮影日が記載されていることを確認しましょう。

基本的な書き方・マナーを守れているか

先述のように、看護師の履歴書には看護師業界ならではの書き方やマナーがあります。これらに沿って正しく書けているか、再度確認してみましょう。

送付方法は合っているか

履歴書の送付方法は郵送かメールの2種類で、それぞれルールが異なります。郵送の場合は封筒のサイズや切手の料金、メールの場合は履歴書のパスワード化などが必要ですので、自分の送付方法が間違っていないかを今一度確認してみましょう。

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まとめ

良い印象を与える履歴書とは、正しい書き方はもちろん、自分の強みや魅力がわかりやすく、明確に記載されているものをいいます。ただし、看護師の場合は業界ならではの表記やマナーがあるため、事前の確認が必須です。

履歴書の項目で、特に採用担当者が重視するのは志望動機と自己PRです。採用担当者はここを見て採用・不採用を決めるといっても過言ではないので、しっかりと作り込むようにしましょう。

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