病棟で働く看護師であれば誰もが一度は経験するであろう「夜勤シフト」。夜勤は勤務時間も長く、皆が寝ている時間に行うためつらいと思うこともありますが、その一方で長時間働ききったというやりがいも感じられます。
日勤とは異なり、少人数で対応する夜勤にはトラブルがつきものです。この記事では夜勤をしたことがある方なら思わずうなずいてしまうような「夜勤あるある」をシーン別にご紹介します!
夜勤あるある3選~勤務前編~
まずはじめに、夜勤の勤務前に多いあるあるをご紹介します。
シフトで夜勤メンバーをチェック!
日勤よりも少ない人数で働かなければならない夜勤では、一緒に働くメンバーがとても重要!夜勤メンバーに優しい先輩や仲のいい同期がいるだけで、辛い夜勤もなんとか乗り越えられるものです。
逆に苦手な先輩や厳しい上司が1人でも夜勤メンバーにいるだけで、勤務前から非常に憂鬱な気分になることも。
しかし、一度決まった夜勤メンバーは余程のことがない限り変わりません。そんな時は気持ちを切り替えて夜勤に臨みましょう!
夜勤の前に限って眠れない...
病院によって異なりますが、夜勤の勤務時間はは15〜17時から8〜9時までというところが多いようです。長時間の夜勤に耐えるため、「昼まで寝ておこう」と思っても、夜勤当日はアドレナリンが出ているのかなぜか朝早く目が覚めてしまう方もいるのではないでしょうか。
一方、夜勤の前日は「出勤時間が遅いから」という理由で、ついつい夜ふかしをしてしまいがち。結果として短い睡眠時間のまま夜勤に行くこともあるかと思いますが、体調だけはしっかり整えておくことが重要です。
出勤時バタつく日勤の姿を見て察する
看護師は夜勤の受け持ち患者の情報収集をするために、早めに病棟に出勤することが多いです。出勤時に病棟がどことなくバタバタしていて落ち着かない様子だと、夜勤も大荒れになることがほとんど。
そのため忙しそうな日勤の姿を見ると、その後に待ち受ける忙しさを想像して絶望します。忙しい時は小さなミスも起こりやすくなるので、負の連鎖に陥らないように情報収集の時間でしっかりと準備をしておくようにしたいですね。
夜勤あるある5選~勤務中編~
ここでは、夜勤の勤務中に多いあるあるをご紹介します。
勤務中の「今日落ち着いてますね」は禁句
筆者は新人看護師として働きだした頃、夜勤中に何度か「今日落ち着いていますね」という言葉を発して後悔したことがあります。初めてこの言葉を口にして先輩から「言わないで!」と言われた時は、「なんでだろう」と思っていました。
不思議なもので、この言葉を口にした後からなぜか緊急入院や容態の急変が相次いで起こるのです...。これは多くの看護師が経験していることではないでしょうか。
偶然とはいえ、言葉が持つ力を実感した瞬間でした。
一斉に鳴り出すナースコール
深夜は寝ている患者さんがほとんどなので、病棟は比較的静かであることが多いです。ところが1人のナースコールが鳴ると、続けざまに何人ものナースコールが鳴り始めることがよくあります。
さっきまでの静けさは何だったのかと思うほど、一気に忙しい夜勤に。ナースコールの内容は人それぞれですが、タイミングを図ったかのように同時にナースコールがなるのはなぜなのでしょうか...。
休憩中にお菓子を食べる手が止まらない
夜勤中の看護師は順番に休憩をとるのですが、忙しくて夕食の時間が遅くなってしまうこともしばしば。そのうえ走り回って体力を消耗するので、準備した夕食では足りないこともあります。
そんな時に重宝するのがお菓子。自分で持参することもありますが、筆者が勤めていた病棟の休憩室にはいつも何らかのお菓子が常備されていました。
頭も身体も使う看護師にとって、甘いお菓子は力の源であり非常食でもあります。そのため旅行をした際にはお土産に必ず大袋のお菓子を買って帰り、休憩室に置いておきます。こうしてスタッフ同士でお互いに支え合っていましたよ。
とはいえ夜勤中についつい食べすぎてしまうと、体重計に乗った時にショックを受けることになるのでお気をつけください。
仮眠時間に一切眠れない
特に二交替夜勤の場合は、勤務時間が16時間になり心身ともにハードなため、深夜帯に2時間程度の仮眠時間が設けられています。しかし仮眠をしている最中でも、看護師の手が足りない時はすぐに対応をする必要があるのです。
「すぐに起きなければならない」と意識すると、なかなか安心して眠れない看護師が多いようです。筆者の場合は、仮眠中に中途半端に寝ると余計に強い眠気に襲われていたため、仮眠中は一睡もせずに、音楽を聴いたり動画を見たりして過ごしていました。
朝5時頃に急激な眠気に襲われる
夜勤中は気を張っているため、長時間起きていても意外に眠くなることは少ないです。しかしもうすぐ夜勤が終わる明け方になるにつれて、突如急激な眠気が襲ってきます。
いくら眠くても明け方は採血や配膳、さらにモーニングケアなどやるべきことが目白押しなので、仮眠をとっている暇などありません。先ほど筆者は「仮眠をとらなかった」とお伝えしましたが、明け方に眠くなると寝なかったことを度々後悔していました...。
ようやく長い夜勤が終わり、いざ記録に取り掛かると、その瞬間に意識が途切れることも。記録を書き終えるまでが夜勤なので、最後の試練と思い気合いで乗り切りましょう!
夜勤あるある4選~勤務後編~
ここでは、夜勤の勤務後に多いあるあるをご紹介します。
夜勤明けの物欲が異常
長時間の勤務を終えた達成感からなのか、夜勤明けは財布の紐が緩んでしまいがちです。買う予定のなかったものでも、「自分へのご褒美」などと理由をつけて買ってしまうという方、意外に多いのではないでしょうか。
買い物をしすぎて後悔しないように、夜勤明けの買い物ではいつも以上に気をつけましょう。
夜勤明けの食欲が異常
夜勤は体力を使うため、朝ごはんをとったとしても夜勤明けは腹ペコになっていることが多いです。さらにストレスも溜まっているため、普段からは考えられないほどドカ食いしてしまうことも。
筆者は仲のいい先輩や同期と勤務が一緒だった時などは、いつも夜勤明けにそのままブランチやランチに出かけていました。食欲がとどまるところを知らず、バイキングでドカ食いした後はさすがに後悔したこともあります。
太陽のまぶしさが突き刺さる
長かった夜勤も終わり着替えて外に出ると、太陽が容赦なく疲れた看護師たちを照らします。太陽はいつもと変わらないはずなのに、夜勤明けはいつも以上にまぶしく感じるのは不思議ですよね。恐らくずっと薄暗い病棟で仕事をしていたからであると思いますが...。
いくらまぶしくても日光を浴びることで頭も身体もすっきりしてくるので、しっかりと浴びるようにしましょう。
ハイテンションで夜勤明けに予定を入れがち
夜勤は著しく体力を消耗するため、夜勤中は「終わったら絶対早く寝るぞ!」と意気込みます。ところが実際に夜勤が終わってみるとかえってテンションが上がってしまい、そのまま遊びに行くという方も多いのではないでしょうか。
実際に筆者も、よく夜勤明けに友人と遊びの予定を入れていました。看護師以外の友人はそんな筆者を心配してくれましたが、アドレナリンが出ているせいなのか意外に平気なのです。
とはいえ体力には限界があるので、筆者はいつも15時頃になると意識を失いかけていました。夜勤後に予定を入れたい気持ちはよく分かりますが、身体のためにもほどほどにしておきましょうね。
まとめ
本記事では看護師なら一度は経験したことがあるであろう夜勤あるあるをシーン別に紹介してきました。一つは当てはまるものがあったのではないでしょうか?
本記事を読んでぜひ「あるある!」と共感していただけると嬉しいです。
ライター kyoko.
病棟を経験後、訪問分野に足を踏み入れた30代看護師。大学卒業後、4年制の看護大学に編入。中国・上海への留学経験を活かし「語学×看護師」の可能性を模索中。
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