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【准看護師はなくなる?】看護職のキャリアアップについて考え直そう

  • 仕事お役立ち情報

目次

看護職のなかでも大きく分けて、准看護師と正看護師が存在しますが、
准看護師の廃止が議論され続けているのはご存じでしょうか。

実際に、近年では急速にその数を減らしており、正看護師と一本化されるのではないかとの意見も出てきています。

この記事では、准看護師に関する様々な意見や動き、そして今後のキャリアの考え方について解説していきます。

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准看護師に対する見方


そもそも准看護師とは

准看護師とはもともと、戦後間もない昭和26年(1951年)に当時流行していた結核に対応できる医療従事者を増やすために設けられた制度から生まれた職業です。
ゆえに本来は一時的な措置に過ぎなかったのです。

しか し、看護師不足は現代でも続き、正看護師への一本化議論もまとまらないまま、正看護師と分けられているのが現状です。


廃止に対しての意見

准看護師の廃止に対しては、大きく2つに意見が分かれています。

日本医師会は明確に反対を示しています。
【准看護師は地域医療に必要な存在】

  • 准看護師制度はカリキュラムも改正され、充実が図られているにも関わらず、廃止運動は熱意や向上心をもって働く准看護師やそれを目指す人を傷つけることになる
  • 地域での初期医療に大きく貢献している
  • 医療の高度化、複雑化にともない、准看護師、正看護師でそれぞれの役割を持って連携していくのが良い

一方で日本看護協会は正看護師への一本化を訴えています。
【チーム医療には自律した人材が必要】

  • 社会の変化やニーズの変化に対して、准看護師の教育内容や時間が不足している
  • 高度化、複雑化したチーム医療において自律的な判断や行動ができる看護師が求められる
  • 准看護師の看護師資格取得を支援する

このように医療業界に大きな影響力をもつ団体の中でも意見が割れています。

参考:日本医師会「准看護師問題について」
   日本看護協会「准看護師制度について」

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准看護師はなくなるの?

それでは、本当に准看護師はなくなってしまうのでしょうか。
ここでは、現在みられる准看護師に関する動きについてみてみましょう。


廃止に向かう動き

実際、准看護師の数は減少しています。
日本看護協会の資料によると、准看護師学校養成所への入学者数は2000年から2020年の20年間のあいだに、約25000人から約7000人と、4分の1程度にまで減少しています。

それに併せて、准看護師学校養成所の数も半減しており、2000年時点で529校あったものが2020年では214校になってしまっています。

准看護師学校養成所がゼロの自治体も出てきています。

他にも、准看護学科の募集を取りやめる学校も増えてきているのが現状です。

参考:日本看護協会「准看護師養成の推移①」


新たな准看護師は年々減少

新たに准看護師になろうとする人は、年々減少しています。
日本医師会の意見を参考にするならば、准看護師が地域医療で担っている役割は依然として大きいものがあります。
また、資格取得にかかる時間などの観点から、看護職に就くハードルを低くしている側面もあると言えます。

しかし、准看護師は正看護師に比べ求人も少なくなってしまい、給料にもある程度の差があるということから、正看護師を目指す人が増えているのではないでしょうか。

正看護師の就業者数は毎年大きく伸び続けており、2019年には127万人を超えています。

参考;日本看護協会「看護統計資料」

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これからの看護職キャリアについて

こうした世の中の動きをふまえて、「准看護師」という職がなくなってしまった場合のキャリアを考える必要があるかと思います。
ここでは、准看護師が減少していくことを前提として、どのようなキャリアを形成していくのが良いのか考えていきます。


准看護師が正看護師に一本化された場合

では、仮にこのまま准看護師が少なくなり、廃止にまで至った場合はどうすれば良いのでしょうか。
すでに准看護師として働いている人は、2年制の看護師養成所での課程を修了し、看護師国家試験に合格することで正看護師にキャリアアップすることができます。

なので、准看護師が廃止された場合でも看護に携われなくなってしまうのではなく、キャリアアップの道が用意されています。

ただし、今までの准看護師のような働き方ができなくなってしまう可能性が高いでしょう。
現在の働き方を気に入っている人は、廃止された場合に、正看護師としてそれまでと同じような条件で働くことができる求人を探すのが良いでしょう。


正看護師へのキャリアアップがおすすめ

ここ10~20年の傾向を見ていると、明らかに准看護師が減ってしまっており、准看護学科が廃止になっている学校も増えてきています。

このような状況をふまえて、これからの看護職を目指す人や、今後のキャリアに悩んでいる人は正看護師を目指すのがおすすめです。

複雑化した医療に対して、自律的に判断や行動ができ、チーム医療の一員として、正看護師は活躍の幅が広いからです。活躍できるのは正看護師だからです。

求人も多く、ますます需要が高まっている正看護師は、平均年収も准看護師と比べると、約80万円の差があります。
より裁量のあるポジションで、積極的に医療に携わることができる正看護師を目指してみましょう。

求人も年々増えており、幅広い選択肢を手に入れることができます。

参考:厚生労働省「令和2年度賃金構造基本統計調査」

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まとめ

いかがでしたでしょうか。今すぐ准看護師がなくなってしまう訳ではないですが、確実にその数は減ってしまっています。
今後もこの傾向は続くと思われるので、改めて自分の看護のキャリアについて考え直してみると良いでしょう。
同じ「看護職」の中でも様々な働き方がありますので、ぜひ色々な職種を調べてみましょう。


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