介護の仕事をしていて利用者さんの言動に励まされたり、感動したりすることはありませんか?
そんなエピソードを集めるべく、全国の介護士さんにアンケート!
介護士の方々が実際に体験した"利用者さんのじんわり来た話"をお届けします。
エピソード① 子育ての大先輩
利用者さんとの世間話の中で反抗期の娘に手こずっている話をしました。
その時―――
「子どもは親に、親は子どもに甘えているのよ。子どもはわかって欲しいと甘え、親は子どもにこれくらいわかるでしょと甘えてるの。みんなそういう時期を乗り越えていくのよ。頑張りすぎなくて大丈夫よ。」
穏やかにおっしゃられたその言葉が、とても心に響きました。
(40代 女性 介護職歴2年)
エピソード② 親子の絆
息子さん夫婦がお母様を引き取りたいと申し出てくださったときの話です。
利用者さんは「(息子たちに)迷惑をかけたくない」と、息子さん夫婦の申し出にためらわれていました。
でも息子さんは「今まで育ててくれたんだから、迷惑でもなんでもない。こっちこそ知らない人たちの中に入れて申し訳ない」と涙ながらにおっしゃいました。
利用者さんは息子さん夫婦と一緒に帰ることができました。
(40代 女性 介護職歴1年未満)
エピソード③ 忘れてしまったはずなのに...
認知症が進み、息子や孫の顔や名前を思い出せなくなった女性の利用者さんがいました。
最初の頃はいろんな方が面会に来ましたが、認知症が日に日に進み、次第に面会が少なくなって来ました。
ですが唯一、孫の女性は足繁く通っていました。顔も名前も忘れられているのに。
ある日、利用者さんが「いつもありがとうね、○○ちゃん」と、その女性の名前を呼んだのです。
女性は涙を流して喜んでいて、やはり心は伝わるのだと思いました。
(20代 女性 介護職歴2年)
エピソード④ まさかの展開に周りの職員も涙!
勤務先の住宅型有料老人ホームに、認知症で数分前に話したことをすぐに忘れてしまい、片麻痺があり自力では歩行できない利用者さんがいました。
ご家族のこともほとんど覚えていない方でした。
コロナ禍で面会ができないので「顔だけでも見たい」というご家族のお気持ちに応え、半年ぶりに玄関先で数分間顔合わせをすることにしました。
するとご家族の顔をみた利用者さんが、突然車椅子から勢いよく立ち上がり、ご家族のところまで泣きながらゆっくりと歩いていき、「いやぁ○○ちゃん!どこ行ってたの?寂しかったんだよ!」と抱きついたのです。
周りの職員含め、見守っていた全員が感動の涙を流した瞬間でした。
(20代 女性 介護職歴8年)
エピソード⑤ 介護士の私が励まされた
私がまだ介護の仕事に着いたばかりで、先輩にいろいろと迷惑をかけていたころの話です。
利用者さんの中に、かつては会社経営をしていたというおじいさんがいました。
ある時、そのおじいさんとお話ししていたら「人の一歩先をみて行動するのは難しいけど、半歩先なら何とか出来るものだよ。頑張って先輩の半歩先を読み自ら行動しなさい」と言って、励ましてくれました。
(30代 男性 介護職歴5年)
編集部コメント
いかがだったでしょうか?
介護の現場で働く日常には、人生の先輩である利用者さんに子育てや学ぶ姿勢を学んだり、ドラマのような感動的なシーンに立ち会わせてもらえたりすることがあるようです。
今回の記事が「利用者さんは昔はどうだったんだろう...」「そんな現場に立ち会えるようにがんばろう!」などコミュニケーションやモチベーションアップのきっかけになれば幸いです。
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