保育教諭の仕事内容
保育教諭の仕事は、幼保連携型認定こども園で、保育と幼稚園のカリキュラムに沿った教育の両方をすることです。
保育教諭として働くためには、幼稚園教諭免許と保育士資格を取得しなければいけません。ただし2025年3月31日までの経過措置としてどちらか1つの資格を持ち、さらに一定の実務経験があれば保育教諭として働けます。
正社員だけでなくパートの求人もあるため、子育てなど家庭生活と仕事を両立させたい人にも働きやすい職種といえるでしょう。
幼保連携型認定こども園が増えていることに伴って、保育教諭の需要も大きくなっています。
これまでは、保育は保育士が、児童教育は幼稚園教諭が担っていました。保育と教育の2つを一体的に行うことに対して、大きなやりがいを感じられる仕事です。
保育教諭に関するデータ
平均給与
「令和元年度幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査集計結果<速報値>【修正版】」(内閣府)を基にディップ株式会社が作成
※私立・公立の認定こども園に勤める、常勤・非常勤の主幹保育教諭・指導保育教諭・保育教諭・助保育教諭の平均値
※非常勤のグラフにおいては、私立に勤める主幹保育教諭と公立に勤める指導保育教諭は含まれていません。
「令和元年度幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査集計結果<速報値>【修正版】」(内閣府)を基にディップ株式会社が作成
※私立・公立の認定こども園に勤める、常勤・非常勤の主幹保育教諭・指導保育教諭・保育教諭・助保育教諭の平均値
「令和元年度幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査集計結果<速報値>【修正版】」(内閣府)を基にディップ株式会社が作成
※私立・公立の認定こども園に勤める、常勤・非常勤の主幹保育教諭・指導保育教諭・保育教諭・助保育教諭の平均値
平均勤続年数
令和2年賃金構造基本統計調査を基にディップ株式会社が作成
男女比
令和2年賃金構造基本統計調査を基にディップ株式会社が作成
平均年齢
令和2年賃金構造基本統計調査を基にディップ株式会社が作成
勤務実態(平均労働時間・残業時間・休日数)
平均労働時間
1ヶ月間の平均労働時間は171時間です。週休2日と仮定して、1日あたり約7.7時間勤務となります。勤務時間は勤務先によって異なるため、事前に調べておきましょう。
認定こども園は、早朝保育や延長保育があることから、保育教諭は7:00~20:00の間でシフト勤務をするのが一般的です。早番と日勤、遅番を交代で行うことになるでしょう。
残業時間
1ヶ月間の残業時間は1時間です。データ上の残業時間は少ないものの、実情は勤務先によって差があります。
勤務時間中は子どもの対応で時間を取られ、勤務時間終了後や子どもが昼寝をしている際に記録記入や翌日の準備などをすることがあるかもしれません。
また、行事の前は打ち合わせや準備などで残業になることも考えられます。
休日数
保育園と認定こども園全体の約7割が、年間休日数101日以上としています。有給休暇は含まれません。1ヶ月あたり約8日以上の休みの計算です。
土曜日も子どもを預かっている認定こども園の場合は、交代で休日を取得します。
持っておくとプラスになる関連資格
認定こども園で保育教諭として働く場合、以下の関連資格を持っておくことでプラスに働きます。
絵本専門士
絵本専門士は、絵本に関する高度な知識や読み聞かせのスキルを持った「絵本の専門家」です。
資格取得を通して、絵本の読み聞かせや表現力のスキルがアップし、子どもの心を豊かに育む一助を担います。
リトミック指導者
リトミック指導者は、音楽教育法の資格です。
歌やダンス、リズム遊びなどを楽しみながら、同時に子どものリズム感や感受性、潜在能力を養えるようになります。
運動保育士
運動保育士は、運動を通じて子どもの運動能力向上と脳活性化を図るための資格です。
運動に力を入れている保育園で働く場合、運動保育士の資格がプラスに働きます。
育児セラピスト
「子育ての方法がわからない」「子育てに自信を持てない」など、育児に不安を抱えている親をサポートする資格が育児セラピストです。
子どもの発達に関する専門的知識を持ち、親からの育児相談をスムーズに進めていくためのスキルが身につきます。
食育スペシャリスト
食育スペシャリストは、食材や調理方法、対象者に合わせたメニュープランニング、食文化など、食に関するスペシャリストです。
食育を取り入れている保育園はたくさんあります。そのため、食育に関する知識を持った保育士は重宝されるでしょう。
転職者の声
30代 女性 経験9年
子ども一人ひとりの成長が違うので難しさもありますが、成長が見えると嬉しく、やりがいがあります。
20代 女性 経験1年
子どもの成長を、1年を通して感じることができ、子どもたちができることも増えていくので、楽しいしやりがいがあります。
大変なのは、子どもの安全が第一なので常に周りを気にしている必要があるという点です。
キャリアパターン
保育教諭になるためのキャリアパターン
保育教諭の主な仕事は「保育」と「教育」を一体的に実施することであり、幼稚園教諭免許と保育士資格の両方が必要です。
これまで、保育と教育はそれぞれ、保育園と幼稚園で行われていました。保育園で働く保育士、幼稚園で働く幼稚園教諭が、それぞれに保育教諭を目指すことで仕事の幅が広がり、キャリアアップにつながるでしょう。
2025年3月31日までの経過措置として、保育士・幼稚園教諭いずれかの資格を持ち、さらに一定の実務経験があれば保育教諭として働けます。
また、幼稚園教諭としての実務経験が3年、かつ4,320時間以上ある場合、保育士国家試験9科目のうち3科目と実技試験が免除となります。
保育士も同様に実務経験が3年、かつ4,320時間以上あり、大学などで6科目8単位以上の修得で幼稚園教諭免許の取得が可能です。
保育教諭のキャリアアップ
保育教諭としての経験を積んだら、施設長や主幹保育教諭といった役職を目指す道もあります。
施設運営や経営、スタッフ管理、全体把握、外部機関との連絡調整など、仕事内容は多岐にわたります。
役職によって求められるスキルが異なるため、「どのような役職を目指すのか」「どのような仕事をしていきたいのか」をイメージすると、学ぶべきスキルがわかってくるでしょう。
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