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マツエクをするのに免許は必要?免許なしで施術できない理由や美容師免許の取得方法も解説!

  • 業界・資格ノウハウ

目次

そもそもマツエクとは?

「マツエク」その言葉を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか?
マツエクとは"まつ毛エクステ"の略称です。

まつ毛エクステとは自まつげ1本1本に人工のまつ毛を付けていく技術です。 自まつげに人工のまつ毛を付けていくことから、自然にまつ毛の長さや量を出すことができます。

似ているまつ毛メイクとしてはつけまつげやまつ毛パーマなどがありますが、これらは瞼に人工のまつ毛を専用の接着ノリで付けたり、自まつげに専用のパーマ液でカールをかける技術なのでまつ毛エクステとは異なります。

マツエクの施術は大変細やかでデリケートな作業です。

この記事では、マツエクの施術を提供するには何らかの免許が必要なのかどうかや安心・安全なサービス提供を行う方法を解説していきます。



マツエクを施術するのに免許は必要?

マツエクをするには美容師免許が必要

マツエクの施術をするには美容師の国家資格が必要です。

民間団体が主催するアイデザイナーの資格もありますが、これはあくまで正しい知識の普及や技術の向上が目的であり、アイデザイナーの資格だけではマツエクの施術をすることはできません。

マツエクのサービスを提供するには、通常の美容師と同じように美容師養成施設(専門学校)で一定期間学び、国家試験に合格をしなければならず、簡単な道のりとは言えないでしょう。

しかし中小機構が運営するJ-Net21によると、まつ毛エクステサロンの市場規模は約800億円という大きな市場です。 市場規模が大きいということは、ニーズが高いということなので、アイデザイナーとして働きたい方は夢を実現できるチャンスとも言えます。

参考:J-Net21「業種別開業ガイド まつ毛エクステサロン」


免許なしがNGな理由とは

実はかつてマツエクの施術をするのに美容師の免許は必須ではありませんでした。

しかしマツエクの流行とともに、マツエク用の接着剤による健康被害が相次ぎ、2008年3月7日、美容師免許を持っていることがマツエクの施術をするための条件となりました。

参考:厚生労働省「まつ毛エクステンションによる危害防止の徹底について(平成20年3月7日)」

美容師免許が必須となった後の2010年、2015年にも、国民生活センターからまつ毛エクステによる健康被害防止の注意喚起がなされています。

健康被害の内容として多いのは「眼の充血や痛み」「炎症やアレルギー」ですが、中にはまぶたが腫れてしまったり、角膜が傷ついてしまったりするケースもあります。

そのようなことが起こる原因の1つとして、美容師の資格を持たない者が施術しているということが問題視されています。

先ほども述べた通り、マツエクは自まつげに人工のまつ毛を付けていく、とても繊細な施術です。

ミスをしてしまえば、目に接着剤や人工のまつ毛が入るといった事故が起こってしまい、デリケートな粘膜・角膜を傷つけてしまう可能性があります。また事故が起きた時の健康への影響は非常に大きく、場合によっては視力低下や失明してしまう危険性があります。

過去にどのような事例があったのかや対策としてどのような方針を打ち出しているのかが気になる方は、こちらも併せてチェックしてみてください。

国民生活センター「まつ毛エクステンションの危害(平成22年2月17日)」
国民生活センター「後を絶たない、まつ毛エクステンションの危害(2015年6月4日公表)」

このようなルールが定められているにも関わらず今でも免許なしで施術するところがあるようですが、美容師免許なしでの施術は絶対に行ってはいけません。

必ず然るべき手順を踏んでアイデザイナーとしてのサービスを提供しましょう。

ここからは安全にマツエクのサービスを提供するために必要なことと、素敵なサービスを提供するためのスキルアップ方法お伝えします。



安心・安全なマツエクのサービスを提供するためには

マツエクを施術するために必要な資格とスキルアップに役立つ方法を解説します。


【必須】美容師の免許を取得する

先述した通り、マツエクの施術をするには美容師の免許が必要です。

美容師の免許を取得するには美容師養成施設(美容専門学校)で昼間課程の場合2年以上学んだ後、国家試験に合格する必要があります。

難易度は高いですが、美容師の免許を取得すればアイデザイナーだけでなく、美容室などでも働くことが可能です。

将来的に必ず役に立つ資格ですので、まずは美容師免許を取得を目指して頑張りましょう。


アイデザイナーのスクールに通う

現状、美容専門学校では美容師になるための学習が多く、マツエクの専門的な知識や技術を修得するのは難しいのが実態です。

そこで美容師免許を取得後、アイデザイナーとして働きたいという気持ちがある方には、カリキュラムにアイデザイナーを目指すための授業が充実している専門学校を選ぶと良いでしょう。

またハードなスケジュールにはなりますが、専門学校と並行してアイデザイナーの養成スクールに通うのもスキルを磨くにはおすすめです。


アイデザイナー関連の民間資格を取得する

アイデザイナーには様々な民間資格が存在します。就職する際に美容師免許だけでなく民間資格が必須条件とされている場合もあります。

必須条件でなくとも、アイデザイナーとしての知識や技術を証明する資格を持っていることは就職や転職を有利に進められるポイントとなるでしょう。

実際にバイトルPROに掲載されているサロンの求人でも、歓迎資格として民間資格をあげているサロンも多いです。

民間資格の試験を実施している代表的な機関は以下の3つです。

社団法人 日本まつげエクステンション協会(JLA)

日本まつげエクステンション協会ではアイデザイナー技能検定を実施しています。 受験できる検定の種類は以下の3つに分かれています。

  • トップアイデザイナー
  • アイデザイナー
  • ジュニアアイデザイナー

詳しくは公式ホームページをご覧ください。

一般社団法人日本まつげエクステンション認定機構(JECA)

日本まつ毛エクステンション認定機構で行われる技能検定試験は以下の5段階で構成されています。

  • 安全技術師
  • まつ毛エクステンション3級
  • まつ毛エクステンション2級
  • まつ毛エクステンション1級
  • 認定講師

詳しくは公式ホームページをご覧ください。

一般社団法人日本アイリスト協会(JEA)

JEA技能検定試験では以下のように3級~1級までの3段階に分かれています。

  • JEAベーシックライセンス(3級)
  • JEAスタンダードライセンス(2級)
  • JEAプロフェッショナルライセンス(1級)

3級のベーシックライセンスに関しては、サロンオーナーやこれからマツエクの技術を学ぶ方など、マツエクの技術提供を行わない方も受験可能です。

詳しくは公式ホームページをご覧ください。

是非、民間資格も取得も視野に入れて、お客様に安心・安全なサービスを提供し、ご自身のキャリアアップに活かしていってください。



まとめ

アイデザイナーとして、マツエクの施術を行うには美容師の資格が必須です。

過去には健康被害が問題視され、今でもその被害がゼロになったわけではありません。

お客様により良いサービスを提供するために、必須である美容師資格だけでなく民間の資格を取得するのもおすすめです。

マツエクは市場規模が拡大している将来性の見込めるサービスです。小規模に事業を始めることも可能ですから、まずはサロンで働いた後、開業するのも良いでしょう。

お客様に安心・安全なサービスを提供できるアイデザイナーを目指してください。


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